ドローンソーラーパネルクリーニング
クリーニングの概要
現在、環境の変化や社会情勢による、エネルギー供給の影響。光熱費の高騰など、生活に直結する大きな課題をかかえています。
そんな中、太陽光発電を中心に、新築住宅に太陽光パネル設置を義務化する自治体や、大手メーカーによる太陽光パネルを標準装備した住宅など、太陽光ソーラーパネルに注目が寄せられています。
しかしソーラーパネルは、鳥などの糞害、空気中のほこりや黄砂、塩害など、365日24時間、異常の原因にさらされています。
結果、発電量の低下や、ソーラーパネル自体の寿命の低下などに繋がり、定期的なパネルメンテナンスが必要となります。
こうした問題を、独自の手法によるパネルの異常個所、ホットスポットの診断。パネル表面の埃や糞、ゴミ、苔などを、ドローンを用い洗浄クリーニングすることで解決します。
クリーニング作業の手順
1 現地調査
はじめに、立地条件、設置状況、洗浄剤、水を使用時の、近隣への影響を調査します。
住宅地の場合ドローンによる作業について、高所作業に伴う足場の組み立て、作業の騒音はありませんが、洗浄液の噴射と、水洗いの純水噴射による影響を調査します。洗浄は環境にやさしく約100%生分解する専用洗浄液を使用し、水洗いはカルキの出ない純水を使用しますので近隣の環境にも安心です。
2 パネル調査
ドローンを使用した、赤外線診断により、パネルの異常個所、ホットスポットの調査、検出を行います。汚れにより発電に不具合が生じている。洗浄では対処できないクラック(ひび割れ)などの「ホットスポット」を診断します。写真の赤く表示されている部分が発電していないホットスポット。クラックや内部断線により異常に発熱しています。黄色い部分は低発電域です。赤部から侵食していく様子が見れます。洗浄前に必ず赤外線診断を行い、オプション設定など打合せさせていただき、洗浄へと移ります。
3 洗 浄
使用する専用洗浄剤は、強力な洗浄力により、高圧洗浄機でも取り除くことが困難な汚れも、浮かして洗い流します。
強力な洗浄力でありながら、環境に配慮し、洗浄剤は約100%生分解されます。パネル上のガンコな汚れを環境に配慮した洗浄剤で短時間、低コストで洗い流すシステムは特許登録済です。
[特許概要]
クリーニングの目的
発電量と売電収入試算
まずは、比較基準となる、発電量と売電収入の試算方法からご説明します。下の図をご覧ください。
年間発電量の試算は『1日の平均日射量』『パネルの最大発電量』『1年の日数365日』『発電効率』を掛けることで算出します。ここでは、試算の基準に、一般家庭用ソーラーシステムの平均的な数値を下記の通り設定します。
『1日の平均日射量』4kwh/㎡・日
『パネル最大発電量』5kw パネル約20枚
『発電効率』80% 発電効率は太陽光をどれだけ電気に変換できるかの割合です。天気や気候、パネルの設置場所など、効率を上げ下げする要因がいくつかありますが、ここでは特にパネルに異常の無い状態として80%で設定します。
ここでの年間発電量は5840キロワット。
買取単価を40円で設定。年間発電量、5840キロワットを掛けることで年間の売電収入、233,600円が試算されます。
発電効率は、鳥の糞、埃、黄砂、塩害などの汚れや、落石等によるひび割れ等パネルの異常など、メンテナンスを怠ることで下がります。これら原因により、発電効率が、半減したと仮定します。
233,600円から、売電収入も116,800円に半減。年間116,800円のロスとなります。
ロスはパネルの規模に比例
試算は、小規模家庭用ソーラーシステムですが、発電量はパネル枚数、面積に比例しますので、パネル枚数が増えるごとに、メンテナンス不良によるロス金額は倍増していきます。
写真は上の家庭用ソーラーシステムの約200倍規模[年間発電量1,170,000kwh]の発電システムですが、上記の発電効率低下の仮定試算で年間、116,800円の200倍。23,360,000円のロスが発生する計算になります。パネルクリーニングの目的は、こうした発電効率の低下を防ぎ、低下の原因を診断、検出、除去することにあります。